発達障害のある子の中には、ある特定の感覚がとても敏感だったり、逆にとても感じにくく、生活の中でとても不便を感じていたり、周りの人と感覚が違いすぎてトラブルの元になったりすることがあります。
特定の感覚が敏感である場合を「感覚過敏」
特定の感覚を感じにくい場合を「感覚鈍麻」
…といいます。その程度には個人差が大きく、また、一人の子でも感覚過敏なところと感覚鈍麻なところを併せ持つこともあります。
感覚過敏とは?
- 飲食店などで物音や周囲の人の話し声を脳が拾いすぎてしまい、目の前の人と会話するのにとても集中しないと聞き取れない。会話を追うのが大変で話題についていけない。
- 赤ちゃんや小さな子供の鳴き声がとても苦手で、耳をふさいで泣いてしまう
- 肌のふれあいが苦手。手袋をした上や物を介してでないと手を繋げない。抱っこを嫌がる赤ちゃんもいるそう。
- 特定の味や食感がだめで、食べられるものが限られてしまう。同じ食材でも調理や味を変えると食べられたりする場合もある。
- ちょっと肩を触れられたのが、針で刺されたように感じる。
…などなど。どんな刺激が苦痛に感じるのかはその人によって違い、個人差があります。
うちの子はつい先日朝食を食べているときにこう言ってきました。「この感触が違うのが嫌なんだよ」。たしか、千切りキャベツを入れたオムレツを出したときです。
口の中でキャベツのシャキシャキ感と焼いた卵のとろっと感が混ざる感じが嫌なのだと、いってきたんです。
野菜炒めなどの、いろんな食材をたくさん入れる料理は、小さな頃は食べたがらなかったのですが、今は大体のものは食べられるようになっていました。けれど、違う食感のものが混ざる料理は今でも苦手なのだといってきたんです。
それをきちんと自分の言葉で表現できるようになったことに軽く感動したのですが、改めて違う食感のものが混ざる料理は苦手なのだと発見できたのでした。
発達障害を持っている人が自分の特性のことを話してくれている本なども最近はたくさん出ていますし、前に紹介したNHKの「u&i」という番組でも感覚過敏を紹介した回があります。
感覚鈍麻とは?
感覚過敏とは反対に、一定の刺激に対しての感覚が鈍い「感覚鈍麻」というのもあります。
- ガラスに爪を立てるキー!という音(大体の人は不快な音だと思います)が気にならなかったり
- 机にじっと座っていられず、授業中椅子を前後に揺らしていたり
- 耳を塞いだり、離したりを繰り返して遊んだり
- 割と大きくなってきたのに指しゃぶりや爪噛みがやめられなかったり
…などが当たると思います。
感覚鈍麻があると、その部分の感覚が鈍い(感覚を取り入れる反応が鈍い)ので、より多く刺激を取り入れようとすることがあるそうです。
息子の場合は、とても怒ったり、嬉しかったりすると必要以上にバンバン叩いてきたり、帰ってきたときに「ただいま~」と私に体当りしてきたりといったことがあります。本人にとっては普通の挨拶の感覚なのですが、ちょっと興奮してしまうとアウトプットの調節が苦手なようです。それでお友達とのトラブルになってしまったりすることもあるようです。
爪もいつの間にか噛んでいて伸びることがなく、2歳ころから今まで指の爪を切ったことがないです。時々爪噛みをしすぎてガタガタになっているので、たまにヤスリで整えてあげています。
まとめ
発達障害のある人に多い感覚過敏・感覚鈍麻。他の人と感じ方が違いすぎて、日常の生活に大変さを抱えている場合があります。
また、子供の場合は、自分が周りの人とは違った独特の感覚を持っている自覚がなかったり、感覚の違いによる大変さをうまく表現できないこともあります。周りの人の理解と、上手く刺激から回避する工夫が必要です。
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