感覚過敏のあるお子さんは、偏食傾向があることが多いですね。
私の子供は、感覚過敏の傾向はあるものの、幸いに偏食の傾向は問題視するほどなく、むしろ食べることは大好きだったので、離乳食から現在まで食べさせることには、あまり苦労しませんでした。
…とは言っても、
- 「これ美味しいからまた作って!」と言われ、次のとき同じように作ったのに「これイマイチ~」と殆ど食べてくれず。
- 乾燥したままのわかめをボリボリ食べるのに、水で戻したわかめは絶対食べない
- 紙パックは飲めるのに、同じ製品のペットボトルタイプにしたら飲まない
なんてことは、未だにあります。
でも小学生になって、ダメな理由を少しずつ表現できるようになってきました。
なので、「これイマイチ~」「もういらな~い」と言うときは、イラッとするのを抑えて、どんなところがダメなのかを丁寧に聞いてやり、「ここを変えたら食べられる?」と本人と相談しながら、修正ができるようになってきました。
先日、「紙パックは飲めるのに、同じ製品のペットボトルタイプにしたら飲まない」ということがあり、息子に「どんなところがダメか?」を聞くことで、1Lペットボトルのものでも飲めるように解決できたことをお話していきたいと思います。
偏食?同じものなのに飲めない
先日スーパーへ子どもたちと買物へ行ったとき、長男が紙パックの野菜ジュースを買って!と。
(まあ100円しないし、野菜ジュースだし、まあいいか~)と思いながら買ってやり、その日に飲んだあと「また買ってね」と言うので、「覚えてたらね~」とあいまいに返事。
数日後に今度は子供が学校に行っている間に買物へ。そのときに「また買ってね」といった息子を思い出し、陳列棚へ。
ありました、紙パック。でも(これだったらすぐに終わっちゃうなぁ…、何本か買うか)と思ったら、同じ製品の1Lペットボトルがあったので、そっちを購入することに。
学校から帰って来た息子に、「この間の野菜ジュースを買ってきたから飲む?」と聞くと「飲む!」というので、コップに入れて出してあげました。
…が!
「もういらな~い」と、コップの半分も飲まないで、残しています。
…オイっ!なんでよ?!
ほしいって言うから買ったのに、また私が消費するハメになるじゃん!と突っ込みたくなるのを抑えつつ、
「なんで~?ほしいって言ってたから買ってきたのに、ほとんど飲んでないじゃん」と聞いてみると、
「なんか、ベロがピリピリしてダメ」
という返事。
「この間の紙パックは全部飲んだじゃん?」と聞くと「あれはぜんぶ飲んだよ」
「ベロ、ピリピリしなかったの?」「大丈夫だった」
道具を変えて飲める、ができた
野菜ジュース、前回と今回で違うところは
- 紙パック容器とペットボトル容器
- ストローで飲んだか、コップで飲んだか?
…の、ふたつ。同じメーカーの同じ野菜ジュースです。
同じものでも、容器が変わると若干の味の違いがあるのかな?とも思いましたが、買って開けてしまったものは仕方ないので、次回から気をつけるとして…
2.ストローで飲んだか、コップで飲んだか?
は、ストローがあれば解決できる!
息子に「じゃあ、ストローがあったら全部飲む?」と聞くと「うん!」
コンビニで貰ったストローを探し出して、コップに挿してあげると全部飲むことができました!
まとめ:食べられる・飲めるを増やすために
今回の野菜ジュースの原因は、舌に触れるピリピリとした刺激が飲みにくくしているため でした。
コップをストローに変えることで、野菜ジュースが舌に触れる刺激を少なくすることで、「飲みたい」を叶えることができました。
「食べたい!」「飲みたい!」というくせに、いざあげてみても食べないとなると、親としてはイラッとしてしまいますが、感覚過敏の傾向のある子には、その子なりの理由があることを改めて発見できました。
それが、
- 純粋に「味」なのか?
- 口の中で噛んだときの「食感」なのか?
- 舌に触れる「刺激」なのか?
- 噛みちぎるのが難しい「硬さ」なのか?
ダメな理由を細かく分けて考えてみて、変えられるものは変えてみると、食べられるようになるかもしれません。
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