百均で視覚化!発達障害でもスムーズ に準備できる工夫

発達障害

朝や夕方は親にとっても時間がないので、とても大変ですよね。発達障害のある子供は片付けや時間管理が苦手な場合も多く、なかなか子供が自分一人で最後まで完結するのも大変ではないでしょうか?

息子もなかなか時間どおりに準備や片付けができない、「やる」と言いながらなかなか取り組めない、やり始めても脱線してしまい時間だけが過ぎてしまう…ということがありました。

息子が脱線せずに準備や片付けができるよう、家でしている工夫をご紹介してみようと思います。

朝の支度や帰ってから片付けがスムーズにできない原因は?

保育園時代にお世話になった先生がよくおっしゃっていたのは「息子くんはなんにでも反応してしまう」と。

たとえば、周りでお友達が遊んでいるとその声や動作が気になってしまい、なにか別のことをやろうとしていても、刺激になってしまい、そちらに意識が取られてしまう。これは感覚過敏の特性が関係していると思います。

あとはワーキングメモリの関係で、複数のことを一度にやろうとすることも苦手。いっぺんに「手を洗ってうがいして、洗濯物を出してかごに入れて…」なんていうと『わかってるよ!』と逆ギレをされたり、パニックになってしまったりしてしまいます。

いっぺんに言われてしまうと、どれから手を付けていいかわからなくなってしまうし、「やることがたくさん!」と感じて疲労感がどっとでてしまったりします。

 

発達障害のある子供は視覚化すると理解が早い場合が多い

発達障害に限らず、人によって「視覚優位」と「聴覚優位」とあります。たとえば「ゾウ」と言われて思い浮かべるものはなんですか?

私はぱっとゾウが鼻でりんごを取ってもぐもぐ食べている映像が目に浮かびます。こういう人は「視覚優位」の人。

 

逆に

  • 大きくてグレーの体
  • 鼻が長い
  • 草やくだものを食べる

とゾウを説明する言葉が浮かぶ人は聴覚優位の人なんだそうです。

 

自閉症スペクトラムなどの発達障害の人は先天的に視覚優位の人が多く、目に見えない言葉だけの指示だと取り込むことが苦手なのだそう。

朝の支度に時間のかかっていた保育園時代の息子、毎日、何を準備するのかひとつできたら次の指示…という風に言って教えてあげていました。

でも、ある時「字も読めるようになったから」とメモに書いて見せてあげたら、ぱっと理解していつも15分から20分ほどかかる準備を5分ほどで終えることができました。

言葉で教えてあげるよりも、面倒でも文字で見せてあげたほうが理解が早い!と身を持って知りました。

百均で十分。まずは視覚化を試してみよう

自閉症スペクトラムのことを調べるとでてくる「絵カード」。市販のものも売っていたりしますが、買ってみて子供に合うものじゃなかった…とかも嫌なので、手作りしている方もたくさんいらっしゃいますね。

私も100均で材料を買ってきてチャチャッと作りました。最近は全く使っていませんので、きれいじゃないですが家で使っていたものです(笑)

手作りスケジュールボード

初めて作ったのは息子が年長さんのころだったか、もう絵を頼らずに字を読むことができる頃だったので、簡単な絵を手書きで添えて、書いていました。

100円均一でホワイトボードを買ってきて、帰ってきてからのやることを順番に書いていくだけ。最後に習い事などの予定がある時は書き込むスペースをいれています。

実際に使うときには、一応「帰ってきたらすることを書いたから、これをやるんだよ」と説明しています。

実際に使ってみると、言葉で言われるより目でわかりやすくはなったけれど、達成感がない感じだったので、あとからマグネットも買ってきて、「ひとつ終わったらマグネットを付ける」という風にしました。

こんな風に百均のほうが気軽に作れるし、失敗しても気軽に修正していけるのでいいですね!

発達障害の特性や成長段階に合わせてカスタマイズを

上の写真の左が発達ありの長男、右は健常の次男用のものです。成長するにつれて読める漢字が変わってくるので、微妙に違っていますがやる項目は同じです。

もっと使い始めた保育園の時は、ひらがなは読めるようになっていましたが、補足的に簡単なイラストもいれていました。

学校で新しい漢字を覚えてきたら、その漢字も使って項目を書き直したりしています。

 

今は目で見なくてもやるべきことは頭に入っていて言葉だけで大丈夫なので、このボードを使うことはなくなりました。

道具に頼りすぎず、一緒にやることも大事

小学校に入ってしばらくしてからは、家で留守番をしながら私の帰りを待つようになったのですが、いつもカバンは玄関に置きっぱなしで、好きなおやつを取ってきてテレビを見ているだけ…というありさま。

せめて帰ってきて手洗い、うがい、カバンをリビングに持ってくるくらいは身につけてほしい!とスケジュールボードの作成に至ったわけですが…

 

いまだに、そのとおりにできていた試しが数えるほどしかありません(汗)

 

なぜか??  …それは、帰宅時に私が家にいなかったから

 

保育園の時はお迎えに行って一緒に帰宅だったので、ボードを見せながら声をかけていくことができましたが、小学校になってからは先に子供だけが帰宅しています。

そんな誰も家にいない状況でボードだけおいてあっても、なかなか習慣は身につかないです。やはり最初のうち、せめて習慣として定着するまでは、一緒にやってあげないとダメですね~(泣)

また、一度「帰ってから好きに過ごせる」という習慣がついてしまっているので、それを修正するのははじめから教えるよりも労力がいります。

やるなら、はじめから!が超重要です!!

今は下校時には私も家にいるので、また少しずつ習慣が身につくようにやっていっています。

 

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