発達障害かも?子育てしていて気づいたきっかけ。未就園のころ

発達障害

私の息子は、発達障害(自閉症スペクトラム、学習障害)の診断を受けています。ここでは、子育てしていて感じた「ちょっとの不安」を思い出しながら、「発達障害があるからそうだったのかも…」というポイントを上げています。

前回は、生まれてから歩き出すまでに気になったポイントをあげました。前回の記事はこちら

今回はその続き、歩きだしてから保育園に入園するまでの気になったポイントをあげていきます。

 

『発達障害』とひとことで言っても、どんな特性があるのか、強く出ている特性はなにか?で全然印象が違います。

なので、ここに上げることが当てはまるからと言って必ずしも発達障害とは限りません。

不安があったらきちんと診断を受けてください。そして、あまり心配しすぎないで!!

 

相談に行くかどうか迷っている…という方たちの判断の助けになればと思います。

 

歩きだしてから保育園に入園するまで

好きなものがあると、親がいなくなったふりをしても全く気づかずに遊んでいられる

息子はショッピングカートが大好きです。2歳ごろのある時、買い物が終わっても車の形のカートから降りずに延々と遊んでいるので、しびれを切らせて「ママ行っちゃうよ~」と先へ行くふりをして、見えないところまで行って隠れて見ていたのですが、、、

 

ぜんっぜん気が付かないで延々と遊んでいました(汗)

 

この時はさすがに「え?追いかけてこないの?普通泣いて『ママ~!』って追いかけてこないか?」と心配になりました。

 

自閉症スペクトラムの特徴がおもいっきり出ていたエピソードですね。

『もの』への興味が強く、人(母親であっても)への関心が薄いので、お母さんがいなくなっても平気で遊んでいるっていうことがありました。

車のタイヤなどの回るものが好き

あんよを始めた頃から、車や電車などの乗り物が好きで、トミカのような手の平サイズから自分が乗って遊ぶ乗り物のおもちゃまで、とにかくよく遊んでいました。乗り物が好きなのは男の子だから普通なんだと思いますが、その遊び方。

車を動かしながら、横からじ~~っとタイヤが回る様子を観察するっていう遊び方をしていました。

モノの全体を捉えるよりも、一部分を注目するっていう自閉症スペクトラムの特徴的な遊び方です。

そういえば、ぬいぐるみやお人形もあまり興味を持ちませんでした。みんなが大好きだろうアンパンマンでさえ、興味なし。当時、唯一興味を持ったキャラクターは『きかんしゃトーマス』でした。あれは大好きな電車(機関車)だったから受け入れられたんだと思います。

 

イベントに参加したがらない

子育て支援センターであるイベントの時はあまり参加したがらず、「せっかくのイベントなんだから参加しようよ~」という私の働きかけも虚しく、いつも端の方でいつも遊ぶおもちゃで遊んでいました。

大勢の人がいるところや初めての場所が苦手な子供は、親がサポートしてもその場に加わることがダメだったり、たまらず逃げ出してしまう子供もいますね。

発達障害の子供は、見通しが立たないことが苦手で初めていく場所や知らない人がたくさんいる場所に強い拒否を示す場合があります

息子の場合は、参加はしなくてもその場には居れたので、感覚過敏からではなく協調性の部分で「そのイベントに興味が持てない(から参加しない)」「ココは自由に遊んでいいところ(だから今日も遊びたいおもちゃで遊ぶ)」という気持ちだったんじゃないかな?と思います。

 

同じ月齢の子と遊んでいても、なぜか輪から外れていって最後は一人遊びをしている

2~3歳の子供ってなんとなく同じおもちゃで遊んでいると、そのうち一緒になって遊んで仲良くなっていきますよね。

息子の場合は、同じおもちゃで他の子が遊びだすと、しばらくはなんとなく一緒に遊んでいたのですが、段々とフェードアウトしていって、その場を離れ、最後はまたひとりで黙々と遊んでいるのがパターンでした。

何度か私も介入して、コミュニケーションが取れるようにしてみたこともありましたが、余計に離れていく…(汗)

自閉症スペクトラムの人は、人と関わることに苦手があります。

息子は人と関わって遊ぶよりも、自分の世界の中で遊ぶことのほうが好きだったようです。

 

もう少し大きくなってからは、家で遊んでいると

  • お兄ちゃんの遊びに入れてもらいたい、他人と遊ぶのが大好きな「定型発達の弟」
  • 自分の作り上げた世界を壊されたくない、一人の世界でじっくり遊びたい「発達障害の兄」

という構図ができて、「お兄ちゃんが一緒に遊んでくれない~~!」「だって弟くんが勝手にいじる~~」と毎日ケンカしていました(汗)

公園で一つの遊具でじっくり遊ばずに、点々と遊具を渡り歩く

いろいろな遊具がある少し広めの公園に行くと、「あれやりた~い!」と行くのはいいんですが、一つの遊具にとどまって遊ぶ、ということが少なかったです。

ブランコをやりたい!と行って2~3回漕ぐと「もういい」とシーソーへ。シーソーに行くと、ちょっとやって「次はあっち」とまた別の遊具へ。という具合に点々といろいろな遊具を渡り歩いていました。

ちょっとでも長く遊び続けるよう声をかけてみたり、一緒に遊ぼうとしたりもしましたが、興味が次々移っていてダメでした。当時赤ちゃんだった弟もつれていたので、ベビーカーに乗せておけず、暑い中おんぶで追いかけていました。

いろいろな遊具があるのが刺激となって「あれも」「これも」と目移りしまって、おおげさに言うと、ちょっとしたパニック状態だったのかな?と今では思います。

 

ボディペインティングをやりたがらない

ある時、ボディペインティングをしてみるイベントに参加してみたことがあります。

ボディペインティングなんて、家では(大変なことになるのがわかってるから)絶っっ対にできない!と参加してみたのですが、絵の具を混ぜて、絵を書いたりする(紙の用意もあった)のは普通にやっていたのですが、

  • 絵の具を手につけて絵を書く
  • 絵の具を体に塗ってみる

は、嫌がってやろうとしませんでした。

感覚過敏のある息子には、体に塗ること自体がダメだったようです。

ハンバーグのタネを混ぜるのをやりたがらない

3~4歳になるとお母さんのやっていることを真似てやってみたくなる年頃ですね。台所に立つと「手伝う~」と来るので、簡単なお手伝いからやらせてみる方も多いのではないでしょうか?

  • 野菜などをスプーンなど道具を使って混ぜる
  • 包丁で食材を切る
  • 手でレタスや海苔、カニカマなどをちぎる

などは、喜んでやっていましたが、

ハンバーグのたねなど、手で直接混ぜるのは、「やってみる!」と挑戦することはするのですが、いつもちょっと手を入れてみて「もういい」とやめてしまっていました。

ボディペインティングと同様に、体にまとわりつくのが嫌だったんだな、と思います。

キャッチボールのフォームが変

庭でキャッチボールをした3歳ころのこと。

「ピッチャー、振りかぶって~、投げました~」と投球フォームを見せてやると、それを真似てやるのですが、どうもフォームがおかしい…

よく見ると、右手と左足ではなく、右手と右足が上がって投げています。

何度も「こうしたほうがいいよ~」とフォームを治そうと試みましたが、直らず…

 

人の動きをみて、同じように模倣するという協調運動の苦手さがでているエピソードでした。

おわりに

2~3歳の頃になると、生活の中で特性の部分が出てきたように思います。この頃から、段々と「なんか周りの子と違うな~」と感じるようになりました。

発達障害の診断は早いと1歳半ころから出ることもありますが、保育園や幼稚園、小学校に入って集団生活を送るようになってからわかることも少なくありません。

また、はじめにも言いましたが「発達障害」とひとことで言っても、どんな特性があるのか、強く出ている特性はなにか?によって、ひとりひとり全く違います

上記のことが当てはまるからといっても、そのすべての子が発達障害とは限りません。

もし、日々の生活の中でお子さんのことが「育てにくいな」「周りの子と比べて私の子育て、大変すぎるんじゃない?」とお感じであれば、早めに医療機関へ受診することをおすすめします。

そしてもし、発達障害がわかったら、なるべく早く療育を受けて、本人やご家族の不安や生活のしづらさを解消できるといいなと思います。

 

次回は、入園してからのポイントを上げていきたいと思います。発達障害かも?子育てしていて気づいたきっかけ。入園してから

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